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2020/09/07 シルクの単位

生地や糸の単位について ②糸の太さ

糸の太さの単位はd(デニール)で表されます。

蚕が繭を作るときに吐く繭糸の太さは約3dで、日本人の平均的な髪の太さは5060dと言われているので、どれほど細いかということがわかります。

この細い繭糸を何本かを撚り合わせて必要な太さの生糸にします。

 

生糸の太さ14中、21中、28中と表されます。

14=13~15d・・・繭糸を約5本撚り合わせたもの

21=20d~22d・・・繭糸を約7本撚り合わせたもの

28=27d~29d・・・繭糸を約9本撚り合わせたもの

 

『中』というのは繭糸の太さにはばらつきがあるので平均値をとったという意味になります。

 

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2020/08/24 シルクの単位

生地や糸の単位について ①目付

生地の目付とは生地の重さのことを言います。

昭和30年ごろまでは重さは尺貫法で表しており、シルクにおいては現在でも重さの単位は匁(もんめ)が使われ、1=3.75gとして計算されます。シルクの素材を量るときには、シルクの生地93cm×93cmあたりの重さで、薄めの生地か、厚手の生地かということを表すようになっています。

 

薄くて透け感がある・・10匁まで=約43.35g/㎡まで

普通・・20匁まで=86.7/㎡まで

厚めで落ち感がありドレープが美しい・・20匁以上=86.7g/㎡以上

 

絹の量が多いほど重くなり、値段も高くなります。

 

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2020/08/10 シルクの歴史

シルクの歴史

シルクの歴史

海外国内
B.C.

6000~

5000年頃

中国で養蚕が始まる
B.C.2000年頃中国でシルクの生産が本格的に始まる
B.C.200年頃稲作とともに、養蚕技術が日本に伝わる
B.C.108年頃中国から朝鮮半島へ養蚕技術が伝わる
A.D.

400年~

450年頃

北海道・東北地方を除き全国で養蚕が行われる
A.D.500年頃中国からヨーロッパへ養蚕技術が伝わる
593年三纈(さんけち)※と呼ばれる纐纈(こうけち)・きょう纈(きょうけち)・臈纈(ろうけち)の手法が伝わる
710年頃スペインで養蚕が始まり、絹織物工場が設立※絞り染めの纐纈(こうけち)・板締めの夾纈(きょうけち)・ろうけつ染めの臈纈(ろうけち)
1150年頃~絹織りがギリシア、シシリー島、フィレンツェ、ヴェネチア、ジェノヴァに広がる

1200年~

1300年頃

イタリアの絹業が栄える

1200年~

1300年頃

寺社の装束類など染色工芸が盛んになる
1467年応仁の乱後、西陣で織物が始まる
1480年フランスで絹業が始まる
1500年~フランスの養蚕業・絹業が栄える
1640年頃~幕府が養蚕に力を入れ、技術・品質が向上する。
養蚕業・製糸業は近代化の中心となり、生糸は輸出の
最重要項目となる
1700年頃宮崎友禅斎、友禅染を大成
1773年ジョン・ケイ(英)、飛び杼(とびひ)を発明
一人で経糸と緯糸をすばやく通すことができるようになり、作業時間が大幅に短縮
1800年頃~アメリカで絹業が始まる
1856年パーキンソン(英)、化学染料モーブを発明し、合成染料時代の幕開けとなる
1872年富岡製糸場開業
1882年シャルドンネ伯(仏)、硝化法による人絹(レーヨン)を発明
1909年生糸の生産量が清を上回り、世界最高となる
1935年

カローザス(米)、ナイロンの紡糸に成功

 

1935年頃養蚕業のピークを迎える

 

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2020/08/03 シルクの加工

シルクの加工〜プリント〜

シルク生地は染色だけではなく、プリントすることも可能です。

様々なプリント方法がありますが、こちらでは代表的なプリント方法をご紹介いたします。

 

◆捺染:染料を混ぜた糊を使って生地に模様を施す技法です。

色ごとに版が分かれており、1色ずつ染めていくことで柄を表現していきます。

例えば2色使う場合、版は2つ必要となります。

 

・手捺染:職人が型を置いた型枠に染料を流し、スキージングというヘラで染料を

染み込ませる方法です。

 

・オートスクリーン:機械が染めるので大量生産が可能です。

オートスクリーンの中にも種類があり、手捺染同様、版を用いたものや凹凸のある

ロール状の型で染めるローラープリントなどがあります。

 

◆インクジェットプリント:インクジェットプリンターで生地に直接プリントします。

捺染との大きな違いは、デジタルデータで処理をする為、型を取る必要がないこと

す。

余分なインク(染料)を使わないので環境にもやさしいです。

 

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2020/07/27 シルクの加工

シルクの加工~2次加工~

染色後のシルク生地に様々な加工を施すことでシルクのデメリットを解消したり、生地に新たな表情が生まれます。

デリケートなイメージのシルクですが、シルク生地は染色後の2次加工にも対応可能です。

代表的な加工をご紹介いたします。

 

◆ウォッシャブルシルク:家庭でお手入れできるよう、色落ちや縮みが少ないよう染色後に生地を加工したものです。

シルクはお手入れが難しいというイメージがありますが、ウォッシャブルシルク加工された生地・製品でしたら、お手入れも簡単です。

詳しいお手入れの方法は、こちらをご覧ください。

 

◆防縮加工:樹脂や化学薬品を一切使用せず、湿気や洗濯時に生じる縮みを抑える加工です。

・形状安定加工:高温高圧でセットする為、添加物は一切使用しません。

・天日仕上げ:生地の種類により凋(しぼ)が出たり表状変化があります。

 

◆スエード加工:生地の表面を起毛させる加工です。起毛させることで、しなやかに柔らかくなります。

 

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2020/07/20 シルクの加工

シルクの加工~染色②~

◆吊染(つりぞめ)

擦れや折れ防止を目的に染色するシルク特有の染色方法です。

 

◆ビーム染色

ビーム管と呼ばれる穴の空いた筒状のパイプに布を巻き付け染色機に入れ、ビームの中から染液を循環させて染める染色方法です。

高温高圧で染めるので生地が動かずシワやヨレが生じにくいです。

 

◆液流染色

ロープ状に繋いだ生地を、高温高圧の染液の流れに乗せて高速移動(循環)させながら染色する方法です。

染め上がりは揉み効果により、ソフトな風合いになります。

染色機に備わっているジェットノズルから噴射する染液の流れを利用して生地を移動(循環)させることから、「ジェット染色」とも言われています。

※通常のシルクの染色にはスレが発生するため不向きですが、ピーチ加工などのフィブリル加工に用います。

 

◆ウインス染色

反末同士を縫い合わせループ状にした生地を、クルクル回転させながら染液に浸け染色する方法です。

生地にかかる張力も比較的小さいので、風合いを保てます。

※通常のシルクの染色にはスレが発生するため不向きですが、ピーチ加工などのフィブリル加工に用います。

 

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2020/07/13 シルクの加工

シルクの加工~染色①~

シルクは繊維の構造上染料が繊維の奥深くまで入り込む為色がよく定着し、深みのある色合いが出ます。

このシルク独特の上品な色合いは他の素材には出せません。

またシルクは先に糸を染めてから生地を織ること(先染め)も,先に生地を織りあげてから後で染めること(後染め)もできます。

染色方法についてまとめましたので、次回より記事をUPいたします。

 

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2020/07/06 シルク(生糸)の生地ができるまで

シルクの生地ができるまで〜⑤精練(練り)

⑤精練(練り)

生糸にはフィブロインと呼ばれるタンパク質とセリシンと呼ばれる膠(にかわ)状の

タンパク質や蝋などの天然不純物が含まれています。

セリシンは絹本来の光沢や風合いを抑えてしまう性質があるため、これを取り除く必要が

あります。この作業が精練(練り)です。

精練の方法は石鹸や炭酸ソーダなどで精練液を作り、その中で煮沸しセリシンを溶かし

除去していきます。

精練することにより風合いや白度が向上し、絹本来の美しい光沢としなやかさが生まれ

ます。

また、染色工程がスムーズに行えるようになります。

精練には生糸の状態で精練してから生地にする「先練り」と、生糸を生地にしてから精練

する「後練り」があります。

先練りと後練りでも風合いが異なり、先練りはコシのある感じが特徴です。

一方、後練りはしっとり柔らかな肌触りとなります。

 

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2020/06/29 シルク(生糸)の生地ができるまで

シルク(生糸)の生地ができるまで〜④織り・編み〜

④織り・編み

上記の工程を経た後、生地を作っていきます。

シルク生地は主に「織物」と「編物」がありますが、加工方法で風合いや光沢が

変わります。

 

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2020/06/22 シルク(生糸)の生地ができるまで

シルク(生糸)の生地ができるまで〜③撚糸(ねんし)〜

3.撚糸(ねんし)

シルクの生糸は細いので、撚り(より)をかけます。

複数の糸を引きそろえ撚る(ねじる)ことで強度や風合いを出し、1本の糸にします。

これを撚糸と言います。

撚りをかける回数を変えたり、太さが違う糸を撚り合わせたりすることで、生地の

風合いや肌触りなど様々な表情を生み出します。

撚りの方向には右撚(S撚)と左撚(Z撚)の2種類があります。

右撚(S撚):右回り(時計の回る方向)に撚る

左撚(Z撚):左回り(時計の回る方向とは逆)に撚る

る方向によって、織物の表面の光沢や摩擦係数などに影響を与えます。

 

 

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