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2020/07/06 シルク(生糸)の生地ができるまで

シルクの生地ができるまで〜⑤精練(練り)

⑤精練(練り)

生糸にはフィブロインと呼ばれるタンパク質とセリシンと呼ばれる膠(にかわ)状の

タンパク質や蝋などの天然不純物が含まれています。

セリシンは絹本来の光沢や風合いを抑えてしまう性質があるため、これを取り除く必要が

あります。この作業が精練(練り)です。

精練の方法は石鹸や炭酸ソーダなどで精練液を作り、その中で煮沸しセリシンを溶かし

除去していきます。

精練することにより風合いや白度が向上し、絹本来の美しい光沢としなやかさが生まれ

ます。

また、染色工程がスムーズに行えるようになります。

精練には生糸の状態で精練してから生地にする「先練り」と、生糸を生地にしてから精練

する「後練り」があります。

先練りと後練りでも風合いが異なり、先練りはコシのある感じが特徴です。

一方、後練りはしっとり柔らかな肌触りとなります。

 

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