2024/07/10活動報告
シルクの可能性の追求とテキスタイルの開発
世界的なトレンドとなったクワイエットラグジュアリーをテーマに、シルクの本当の良さやシルクの可能性を追求した内見会を開催いたしました。
先染めウールの様なノイル生地や後練シルクでは無かった高密度のシルク生地など従来のシルクのイメージを変えるテキスタイルを開発、発表いたしました。
ここでは各カテゴリーの代表的なテキスタイルを紹介させていただきます。
Ⅰ.ライト&シアー (軽やかさと透け感)
〇 品番:2405-4(BG-063)/品名:6.5匁チェックシフォン
経糸、緯糸ともに 21d/2の強撚糸と無撚糸を交互にうちチェック柄を表現しています。
密度を甘くし透け感のある柔らかな平織で織りあげています。
チェック柄を強調する為レギュラー仕上げセットしています。天日仕上げにするとナチュラルな凹凸感がでます。
〇 品番:2405-6(1339)/品名:12.5匁ノイルガーゼ
経糸に生糸、緯糸にノイルの細番手を使い、細番手のノイル糸を使用することにより疎やな透け感と細かなネップが特徴です。
ノイル糸を使用することにより比較的安価です。
Ⅱ.クラッシック&ヴィンテージ
〇 品番:2405-12(25-17) / 品名:27匁ノイルバックサテン
経糸に生糸、緯糸にノイル細番手を使い朱子織で織りあげています。
朱子組織にすることにより高密度に織り上げ細番手ノイル特有の細かなネップがきれいに表現されています。
ノイル糸を使用することにより価格も安価となっています。
〇 品番:2405-20(SN2024336)/品名:36mm先染めノイルグレンチェック
経糸緯糸に先染めノイル糸使いのグレンチェック。
ウールの様なハリ感と艶感がありウールよりも肌触りもよく軽さが特徴です。
ノンテンションで仕上げることにより自然な柔らかさで着心地のよい仕上げとなっています。
Ⅲ.ハイカウント(ハリ&コシ)
〇 品番:2405-32(YSC10016)/品名:18匁シルクコットンブロード塩縮
緯糸のコットンのみ塩縮加工、塩縮により経10%緯13%縮めることにより密度感を出しています。
塩縮特有の弾力感のある風合いが特徴。タンブラーで膨らみ感のある仕上げをしています。
Ⅳ.ベイビータッチ(柔らかい肌触り)
〇 品番:2405-34(HL9160)/品名シルクレーヨン配ゲージスムース
交編32ゲージのハイゲージスムース。
シルク100%よりも滑らかな肌触りの着心地の良い風合いとなっています。
レーヨンを交編することによりドレープ感も強くなっています。レーヨン高混率の為、比較的安価です。
〇 品番:2405-39(HL9254)/品名:ノイルスムース
ノイルの細番手60n70n単糸を使用した上質感あるスムースです。
両面サンドペーパー起毛によりフェルトのような柔らかな風合いに仕上げています。
厚みはありますが、軽くてアウター使いにも最適です。
ノイル糸を使用することにより生糸の約1/2の価格になっています。
2024/07/01活動報告
新しい販売管理ソフトを導入しました
今期より新しい販売管理ソフトの運用を開始しました。
汎用性の高いソフトを導入することで新しい制度へも対応が容易であることや、クラウド型のアプリを運用することにより全従業員の利用が可能となり業務の効率化が見込めるということで導入を決めました。
先日、運用にあたり操作方法などの説明会を行いました。
説明会の開催にあたり、担当者が社内で使用頻度の高い検索のショートカットを設定したり、わかりやすい画像つきの操作マニュアルを作成し、全社員が効率よく運用できる体制を整えました。パソコンの操作の得手不得手に関わらず、新しいソフトを全員がスムーズに運用できるようになることで、各自がそれぞれの業務に集中でき、生産性の向上も期待できます。
時代に合った新しいシステムを導入するにあたり、社員全員が説明会に参加して前向きに取組み、理解を深めることができたため、スムーズな移行が実現できました。
2024/04/23お知らせ
ゴールデンウィーク期間中の営業についてのお知らせ
平素はご愛顧を賜わり、厚く御礼申し上げます。
ゴールデンウイーク中の休業についてお知らせをいたします。
誠に勝手ながら、下記の期間を休業させていただきます。
♢ 2024年4月27日(土)~2024年5月6日(月)♢
※2024年4月30日(火)~2024年5月2日(木)は通常どおり営業いたします。
ご不便をお掛けいたしますが、よろしくお願い申し上げます。
2024/04/18お知らせ
2025S/S 内見会のお知らせ
平素はご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
この度、下記日程でSILK素材の2025年S/S内見会を開催致します。
日程:5/7(火)~5/10(金)
5/13(月)~5/17(金)
時間:9:30~18:00
場所:同興商事株式会社 東京オフィス
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-2-3 松永ビル3F
初めてご来場を希望される方は「お問い合わせ 」より必要事項をご記入の上、ご希望の日時を”お問い合わせ内容”にご記載ください。
2025年S/S内見会のコンセプトは 『Quiet Luxury』です。
さりげなく、華やかで、ドレッシーな雰囲気が広がるSilk素材を取り揃えております。
また、5つのテーマをもとに素材をご提案致します。
・ライト&シアー・・・軽やかさと透け感がある素材
・エッセンシャル・・・デシンや羽二重など定番的なシルク素材
・クラッシック&ヴィンテージ・・・表面変化、表情のある素材
・ハイカウント・・・ハリやコシのある素材
・ベビータッチ・・・肌触りが柔らかな素材
お忙しいところ大変恐縮ではございますが、皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。
2023/12/26活動報告
イヴ・サンローラン展とシルク
イヴ・サンローランは21歳という若さでクリスチャン・ディオールの後継者として半世紀に渡りモードの第一線で活躍したデザイナーとして知られています。今年、国立新美術館でイヴ・サンローラン没後日本で初めて大回顧展が開催されました。彼がディオールのコレクションでデビューし、自身のブランドで成功した初のコレクション、名立たる絵画の巨匠たちの芸術作品へのオマージュ、舞台芸術への衣装やスケッチ、ウエディングドレスなど、時代を超えた代表的なスタイルが紹介されていました。
イヴ・サンローランはトレンチコートやピーコート、チュニック、パンタロンなどにメンズウェアや日常着のスタイルを取り入れ、女性が着やすいシンプルなデザインとして表現し、ファッション界に改革を起こしました。さらに、タキシードやパンツスーツ、サファリジャケットなどのパンツスタイルは、当時の保守的な習慣から女性を解放するシンボルとなり、こうした自立した魅力的な女性らしさを表現するスタイルがメゾンの一貫したテーマとなりました。
これらのコートやジャケット、スーツに合わせるシャツやスラックスなどにも、当社が定番商品として扱うシルクシャンタンやサテン、シフォン、デシンなどが多く使われています。メンズの要素を取り入れたアイテムに繊細なシルク素材を合わせることで、より女性らしいエレガントなスタイルになっています。
また、多くの作品に表情のあるシルク素材が用いられています。例えば黒のフォーマルドレスには12匁の小千谷楊柳(A3369)、プリント入りシルクシフォンのブラウスにはラメドットシフォン(E3296)、ウエディング・ガウンには21匁フクレジャガード(A6141-413)、映画の衣装に使われたドレスの表地として18.5匁ボーダーサテンなど、当社が現在扱う商品の似寄りの製品が多く見られました。
全ての作品について、刺繍や生地、染色などにイヴ・サンローランの仕事を支えたヨーロッパの職人の技術の高さを感じます。現在では品質の維持が難しいシルクパイルのベルベットや美しい抜染の技術に衝撃を受けました。
このような作品を間近で見て、創造の世界やファッションの奥深さを感じることができ、シルクの可能性も再認識することができました。シルクはイヴ・サンローランのような高級なメゾンのコレクションでも多く用いられる素材であると同時に、今日ではその機能性に注目されデイリーシルクとしても広まりつつあります。当社はシルクの専門商社としてシルクの可能性を伝え、今後もシルクに関する情報を発信してまいります。
2023/12/20お知らせ
年末年始休業のお知らせ
平素はご愛顧を賜わり、厚く御礼申し上げます。
年末年始の休業についてご案内させていただきます。
誠に勝手ながら、下記の期間を年末年始休業期間とさせていただきます。
♢ 2023年12月29日(金)~2024年1月4日(木)♢
ご不便をお掛けいたしますが、よろしくお願いいたします。
2023/12/04活動報告
JETRO商談会 in大阪
JETRO大阪本部主催の欧米バイヤー招へい型テキスタイル商談会に出展しました。
この商談会は日本国内で海外の有名なメゾンと商談できる貴重な機会で、コロナ前の2019年以来4年ぶりの参加となります。
商談会は11月28日~29日の2日間で開催され、同興商事は29日の午後からの部に出展しました。
今回は欧米のメゾン5社が商談会に参加されました。25年SS向けに加工もののハンガー、P下のサンプルbook、カラーストックサンプルを準備し、マップを作成して提案しました。
春夏用のフォーマルのシャツやドレス、スカートに薄手のシルク素材をピックアップされたり、綿シルクなどシルク混の素材を好んで選ばれたところもありました。
今回、商談会に参加して欧米の有名なメゾンの方にシルクを実際に手に取っていただき、シルクの良さを直接伝えることができましたし、当社の商品を高く評価していただくことができました。
今後もこのような機会がありましたら積極的に参加していきたいと考えています。
2023/10/24お知らせ
2024A/W 内見会のお知らせ
平素はご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
この度、下記日程でSILK素材の2024年A/W内見会を開催致します。
日程:10/30(月)~11/2(木)
11/6(月)~11/10(金)
時間:9:30~18:00
場所:同興商事株式会社 東京オフィス
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-2-3 松永ビル3F
初めてご来場を希望される方は「お問い合わせ 」より必要事項をご記入の上、ご希望の日時を”お問い合わせ内容”にご記載ください。
定番商品に加えて、2024A/W向けの厚みのある先染ノイルジャガード、ジョーゼット、両面ツイル、シルクウールサテン等を取り揃えております。
お忙しいところ大変恐縮ではございますが、皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。
2023/09/29活動報告
中国工場視察
コロナ禍以来4年ぶりに中国に出張しました。
到着早々感じた中国の変化は電気自動車の普及です。
世界有数のCO2排出国である中国は、CO2排出量のピークアウト、さらにはカーボンニュートラルの実現を目指して、植林政策による国土の緑化や電気自動車などの新エネルギー車の普及を積極的に進めています。
実際に空港から市内に向かう道でも、緑のナンバーをつけた電気自動車を多く目にしました。
今回の出張の目的は中国にある子会社と子会社工場、提携工場の視察です。
製品の縫製工場、生地の織工場、ニットの工場、染工場を訪ねました。
また、今回は入社3年目の生産管理のスタッフが同行し、研修的な意味合いも兼ねておりました。普段は、電話やメールで発注や様々な指示を行っておりますが、現地の工場のスタッフと直接会って話をしたり、実際に現場や機械を見ることで、多くのことを学ぶということも今回の大きな目的の1つでした。
現地の子会社縫製工場です。
裁断の前に生地の検反を行います。
生地を裁断していきます。
縫製の現場です。
裁断後のパーツを前段階で芯貼り、テープ貼りをしてラインに流していきます。
たくさん工員さんがいらっしゃいますが、選りすぐりのメンバーが当社の縫製を行っています。
固定の担当者を置くことで、当社と当社の顧客の特徴を理解した上で、細かい指示や変更にも都度対応してもらっています。
提携している織工場を訪ねました。
原料の生糸が入荷すると目的に合った糸種を選定したり、次の工程で区別するために仮にサインカラーを付けます。
また、生糸を柔らかくして撚糸しやすいように夏は75℃のお湯に油剤や界面活性剤を入れて浸します。経糸と緯糸では浸す薬剤は異なります。
お湯を使うので部屋はとても蒸し暑いです。
下漬けした糸を乾燥させます。
乾燥後、ボビンに巻き取ります。
原料の質が良くないと、糸切れして巻き取り機が止まっているところが多くなります。
必要な規格の太さに合わせるため、何本かの糸を合わせます。
糸に撚りをかけます。
この後、蒸気の缶に入れ、蒸すことにより撚りが戻るのを防ぎます。
織布、糸精練、染色など用途に応じてボビン、コーン、綛に巻き上げて仕立てます。
整経は経糸に使用する糸の準備工程で、織準備の最終段階です。
規格により必要な本数の多数の糸を同じ張力で、平行に、一定の速度で太いビーム巻き取ります。
整経が終ったら織工程です。
上の写真は3巾での製織です。3反を同時に織り上げ、織上った後につなぎ目でカットして3反に分けます。
生機で検反、補修の後、練り工場へ出荷します。
練り工場へ行く生機は、機折れにならないように全て巻きで出荷されます。
練り上がりをさらに検反、補修します。
まず検反機で確認した後、サテンのネップなど小さな不良個所は手で補修します。1反につき2人で2時間もかかる、とても丁寧な仕事です。
保管して出荷します。
お客様の要望に応じますが、練り上がりの保管方法は生地の特性により巻きなのか畳みなのか異なります。基本的にはデシン系は巻にするとモワレになることがあるため、ヤール畳で保管しますが、サテン系は巻きで保管します。
提携している染工場を訪ねました。
以前使われていた液流の染色機はほとんど動いておらず、節水省エネの染色機が主流となっているそうです。
・ビーム染色機
穴の開いた円筒に生地を巻きつけて固定します。染色液を循環させながら染色する高温高圧の染色方法。
生地を固定しているのでシワが入りにくい加工です。
・ジッガー染色機
染色液の中で生地の巻き取りを繰り返して染色する節水、省エネタイプの染色機。
プリントについても、従来のスクリーンやロータリーを用いた捺染ではなく、中国でもインクジェットプリントが主流になっています。
世界の動きに合わせて、中国の繊維業界もサスティナブルを意識した加工方法に移行しているようです。
縫製工場、生地の織工場、染工場と視察を終えて、今回の中国出張は当社の生産管理のスタッフが実際の現場を見て、工場の様子を確認したり、担当者と直接話をしたことにより、工場との連携を強化でき、トレーサビリティを実現する上でも有意義なものとなりました。
また、工場が環境負荷の少ない加工方法に移行していることを今回確認することができました。当社もサスティナブルな社会実現に向けた取り組みについて、引き続き考えていきたいと思います。
アーカイブ
- 2024年7月 (2)
- 2024年4月 (2)
- 2023年12月 (3)
- 2023年10月 (1)
- 2023年9月 (1)
- 2023年8月 (1)
- 2023年6月 (1)
- 2023年5月 (1)
- 2023年3月 (2)
- 2023年1月 (1)
- 2022年12月 (1)
- 2022年10月 (1)
- 2022年6月 (1)
- 2022年5月 (1)
- 2022年4月 (1)
- 2022年1月 (1)
- 2021年7月 (1)
- 2021年6月 (2)
- 2021年3月 (1)
- 2020年11月 (1)
- 2020年7月 (1)
- 2020年3月 (1)
- 2019年12月 (1)
- 2019年11月 (1)
- 2019年9月 (1)
- 2019年6月 (1)
- 2018年10月 (1)
- 2017年12月 (1)
- 2017年11月 (2)
- 2017年9月 (1)
- 2017年5月 (1)
- 2016年12月 (1)
- 2016年11月 (1)
- 2016年9月 (1)
- 2016年6月 (1)
- 2016年5月 (1)
- 2015年11月 (2)
- 2015年10月 (2)
- 2015年9月 (2)
- 2015年8月 (1)
- 2015年6月 (1)
- 2015年4月 (1)
- 2015年3月 (1)
- 2014年10月 (1)
- 2014年9月 (1)
- 2014年6月 (1)
- 2014年5月 (1)
- 2013年12月 (2)