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2020/11/16 蚕の種類

様々な種類の蚕①

シルクの原料となる繭と言えば、白い楕円形の形というイメージが一般的ですが、決してそれだけではありません。世界には多種多様な種が存在し、種によって繭の色や形は異なります。

一般に流通しているシルク製品の原料となる生糸の繭を作る蚕は、カサン呼ばれるカイコガ科の蚕で、家蚕として世界各地で養殖されています。これらが私たちがイメージする白い繭を作る蚕です。

 

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2020/11/02 蚕の種類

蚕の種類について~家蚕(かさん)と野蚕(やさん)②

2.野蚕の特徴

人が育てるわけではなく、クヌギ、カシ、コナラ、シラカシなど様々な葉を食物とします。このため繭の形や色も種により異なります。現地ではそれらを天然資源として活用する術を持たずに樹木を食い荒らす害虫扱いされているものもあります。飼育される種類は少ないですが、現在は主として中国、インド、日本などで利用されています。

 

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2020/10/19 蚕の種類

蚕の種類について~家蚕(かさん)と野蚕(やさん)①

シルクの原料となる繭を作る蚕には、大きく分けて『家蚕』と『野蚕』があり、『家蚕』はいわゆる養殖の蚕、『野蚕』は天然の蚕です。

1.家蚕の特徴

養殖の家蚕も、元々は自然の中で生きている野蚕でしたが、クワコ(桑蚕)が起源とされる家蚕は、良質な絹糸を安定して生産する為に、長い時間をかけて品種改良されました。家蚕は養蚕農家の管理された屋内で飼育されます。糸の太さを均一に保つため口の形を一定にする必要のため、桑の葉だけを与えられます。安定的な生産性があり、世界各地で養殖が行われています。

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2020/10/05 シルクの単位

生地や糸の単位について ④長さを表す単位

日本では古くから長さや質量、体積などの単位系として尺貫法を使ってきました。

長さに関しては基準が2つあり、曲尺(かねじゃく)と鯨尺(くじらじゃく)を用いますが、着物やその生地では鯨尺を用います。鯨尺は、もともとクジラのひげで物差しを作っていたのでそう呼ばれていますが、現在では竹に目盛りが刻んであるものを使用しています。

 

単位としては『分』『寸』『尺』『丈』があり、メートル法に直すと下記のようになります。

 

分=約3.79mm

寸=分×10=3.79cm

尺=寸×10=37.9cm

丈=尺×10=3m79cm

 

着物を一着作るには、三丈物(1反=11.4mほど)や四丈物(共八掛付き)五丈物(振袖)が必要となります。

日本ではいまだに建築業界や繊維業界では尺貫法が日常的に使われています。

 

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2020/09/21 シルクの単位

生地や糸の単位について ③織物を数える単位

織物を数える時、繊維業界では『反』や『疋』を使います。

同興商事ではまだ『疋』を使うこともありますが、現在では『疋』を使っているところは少ないようです。

 

元々1着分の着物を仕立てられる長さの生地を『反物』と呼んでいて、11.4m~12mぐらいを表していたようです。それに対し、着物と羽織のアンサンブルを誂(あつら)えるのに必要な反物2反分22.8m~24mほどの長さの生地で『疋物』と呼ばれていました。

これは、昔は全て手染めだったので、1反ごとに色合わせをするのが難しく、アンサンブルを別々の反物から縫うと色差が出てしまうため、同じ反物で作った方が良いということで、疋物が用意されるようになったそうです。

 

『反』も『疋』も生地を数える単位ですが、着物地や服地などの用途や、綿布や合繊などの品種によってその長さは一定ではありません。

はっきりした長さの定義がないので、50-46mぐらいの長い巻物を『疋』と呼び、半分ぐらいの23-25mぐらいのものを『反』と呼ぶことが多いです。

 

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2020/09/07 シルクの単位

生地や糸の単位について ②糸の太さ

糸の太さの単位はd(デニール)で表されます。

蚕が繭を作るときに吐く繭糸の太さは約3dで、日本人の平均的な髪の太さは5060dと言われているので、どれほど細いかということがわかります。

この細い繭糸を何本かを撚り合わせて必要な太さの生糸にします。

 

生糸の太さ14中、21中、28中と表されます。

14=13~15d・・・繭糸を約5本撚り合わせたもの

21=20d~22d・・・繭糸を約7本撚り合わせたもの

28=27d~29d・・・繭糸を約9本撚り合わせたもの

 

『中』というのは繭糸の太さにはばらつきがあるので平均値をとったという意味になります。

 

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2020/08/24 シルクの単位

生地や糸の単位について ①目付

生地の目付とは生地の重さのことを言います。

昭和30年ごろまでは重さは尺貫法で表しており、シルクにおいては現在でも重さの単位は匁(もんめ)が使われ、1=3.75gとして計算されます。シルクの素材を量るときには、シルクの生地93cm×93cmあたりの重さで、薄めの生地か、厚手の生地かということを表すようになっています。

 

薄くて透け感がある・・10匁まで=約43.35g/㎡まで

普通・・20匁まで=86.7/㎡まで

厚めで落ち感がありドレープが美しい・・20匁以上=86.7g/㎡以上

 

絹の量が多いほど重くなり、値段も高くなります。

 

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2020/08/10 シルクの歴史

シルクの歴史

シルクの歴史

海外国内
B.C.

6000~

5000年頃

中国で養蚕が始まる
B.C.2000年頃中国でシルクの生産が本格的に始まる
B.C.200年頃稲作とともに、養蚕技術が日本に伝わる
B.C.108年頃中国から朝鮮半島へ養蚕技術が伝わる
A.D.

400年~

450年頃

北海道・東北地方を除き全国で養蚕が行われる
A.D.500年頃中国からヨーロッパへ養蚕技術が伝わる
593年三纈(さんけち)※と呼ばれる纐纈(こうけち)・きょう纈(きょうけち)・臈纈(ろうけち)の手法が伝わる
710年頃スペインで養蚕が始まり、絹織物工場が設立※絞り染めの纐纈(こうけち)・板締めの夾纈(きょうけち)・ろうけつ染めの臈纈(ろうけち)
1150年頃~絹織りがギリシア、シシリー島、フィレンツェ、ヴェネチア、ジェノヴァに広がる

1200年~

1300年頃

イタリアの絹業が栄える

1200年~

1300年頃

寺社の装束類など染色工芸が盛んになる
1467年応仁の乱後、西陣で織物が始まる
1480年フランスで絹業が始まる
1500年~フランスの養蚕業・絹業が栄える
1640年頃~幕府が養蚕に力を入れ、技術・品質が向上する。
養蚕業・製糸業は近代化の中心となり、生糸は輸出の
最重要項目となる
1700年頃宮崎友禅斎、友禅染を大成
1773年ジョン・ケイ(英)、飛び杼(とびひ)を発明
一人で経糸と緯糸をすばやく通すことができるようになり、作業時間が大幅に短縮
1800年頃~アメリカで絹業が始まる
1856年パーキンソン(英)、化学染料モーブを発明し、合成染料時代の幕開けとなる
1872年富岡製糸場開業
1882年シャルドンネ伯(仏)、硝化法による人絹(レーヨン)を発明
1909年生糸の生産量が清を上回り、世界最高となる
1935年

カローザス(米)、ナイロンの紡糸に成功

 

1935年頃養蚕業のピークを迎える

 

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2020/08/03 シルクの加工

シルクの加工〜プリント〜

シルク生地は染色だけではなく、プリントすることも可能です。

様々なプリント方法がありますが、こちらでは代表的なプリント方法をご紹介いたします。

 

◆捺染:染料を混ぜた糊を使って生地に模様を施す技法です。

色ごとに版が分かれており、1色ずつ染めていくことで柄を表現していきます。

例えば2色使う場合、版は2つ必要となります。

 

・手捺染:職人が型を置いた型枠に染料を流し、スキージングというヘラで染料を

染み込ませる方法です。

 

・オートスクリーン:機械が染めるので大量生産が可能です。

オートスクリーンの中にも種類があり、手捺染同様、版を用いたものや凹凸のある

ロール状の型で染めるローラープリントなどがあります。

 

◆インクジェットプリント:インクジェットプリンターで生地に直接プリントします。

捺染との大きな違いは、デジタルデータで処理をする為、型を取る必要がないこと

す。

余分なインク(染料)を使わないので環境にもやさしいです。

 

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2020/07/27 シルクの加工

シルクの加工~2次加工~

染色後のシルク生地に様々な加工を施すことでシルクのデメリットを解消したり、生地に新たな表情が生まれます。

デリケートなイメージのシルクですが、シルク生地は染色後の2次加工にも対応可能です。

代表的な加工をご紹介いたします。

 

◆ウォッシャブルシルク:家庭でお手入れできるよう、色落ちや縮みが少ないよう染色後に生地を加工したものです。

シルクはお手入れが難しいというイメージがありますが、ウォッシャブルシルク加工された生地・製品でしたら、お手入れも簡単です。

詳しいお手入れの方法は、こちらをご覧ください。

 

◆防縮加工:樹脂や化学薬品を一切使用せず、湿気や洗濯時に生じる縮みを抑える加工です。

・形状安定加工:高温高圧でセットする為、添加物は一切使用しません。

・天日仕上げ:生地の種類により凋(しぼ)が出たり表状変化があります。

 

◆スエード加工:生地の表面を起毛させる加工です。起毛させることで、しなやかに柔らかくなります。

 

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