2020/08/24 シルクの単位
生地や糸の単位について ①目付
生地の目付とは生地の重さのことを言います。
昭和30年ごろまでは重さは尺貫法で表しており、シルクにおいては現在でも重さの単位は匁(もんめ)が使われ、1匁=3.75gとして計算されます。シルクの素材を量るときには、シルクの生地93cm×93cmあたりの重さで、薄めの生地か、厚手の生地かということを表すようになっています。
薄くて透け感がある・・10匁まで=約43.35g/㎡まで
普通・・20匁まで=86.7g/㎡まで
厚めで落ち感がありドレープが美しい・・20匁以上=86.7g/㎡以上
絹の量が多いほど重くなり、値段も高くなります。
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~同興商事株式会社~
2020/08/10 シルクの歴史
シルクの歴史
シルクの歴史 | ||||||||||||||||||
海外 | 国内 | |||||||||||||||||
B.C. | 6000~ 5000年頃 | 中国で養蚕が始まる | ||||||||||||||||
B.C. | 2000年頃 | 中国でシルクの生産が本格的に始まる | ||||||||||||||||
B.C. | 200年頃 | 稲作とともに、養蚕技術が日本に伝わる | ||||||||||||||||
B.C. | 108年頃 | 中国から朝鮮半島へ養蚕技術が伝わる | ||||||||||||||||
A.D. | 400年~ 450年頃 | 北海道・東北地方を除き全国で養蚕が行われる | ||||||||||||||||
A.D. | 500年頃 | 中国からヨーロッパへ養蚕技術が伝わる | ||||||||||||||||
593年 | 三纈(さんけち)※と呼ばれる纐纈(こうけち)・きょう纈(きょうけち)・臈纈(ろうけち)の手法が伝わる | |||||||||||||||||
710年頃 | スペインで養蚕が始まり、絹織物工場が設立 | ※絞り染めの纐纈(こうけち)・板締めの夾纈(きょうけち)・ろうけつ染めの臈纈(ろうけち) | ||||||||||||||||
1150年頃~ | 絹織りがギリシア、シシリー島、フィレンツェ、ヴェネチア、ジェノヴァに広がる | |||||||||||||||||
1200年~ 1300年頃 | イタリアの絹業が栄える | 1200年~ 1300年頃 | 寺社の装束類など染色工芸が盛んになる | |||||||||||||||
1467年 | 応仁の乱後、西陣で織物が始まる | |||||||||||||||||
1480年 | フランスで絹業が始まる | |||||||||||||||||
1500年~ | フランスの養蚕業・絹業が栄える | |||||||||||||||||
1640年頃~ | 幕府が養蚕に力を入れ、技術・品質が向上する。 | |||||||||||||||||
養蚕業・製糸業は近代化の中心となり、生糸は輸出の | ||||||||||||||||||
最重要項目となる | ||||||||||||||||||
1700年頃 | 宮崎友禅斎、友禅染を大成 | |||||||||||||||||
1773年 | ジョン・ケイ(英)、飛び杼(とびひ)を発明 | |||||||||||||||||
一人で経糸と緯糸をすばやく通すことができるようになり、作業時間が大幅に短縮 | ||||||||||||||||||
1800年頃~ | アメリカで絹業が始まる | |||||||||||||||||
1856年 | パーキンソン(英)、化学染料モーブを発明し、合成染料時代の幕開けとなる | |||||||||||||||||
1872年 | 富岡製糸場開業 | |||||||||||||||||
1882年 | シャルドンネ伯(仏)、硝化法による人絹(レーヨン)を発明 | |||||||||||||||||
1909年 | 生糸の生産量が清を上回り、世界最高となる | |||||||||||||||||
1935年 | カローザス(米)、ナイロンの紡糸に成功
| 1935年頃 | 養蚕業のピークを迎える |
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2020/08/03 シルクの加工
シルクの加工〜プリント〜
シルク生地は染色だけではなく、プリントすることも可能です。
様々なプリント方法がありますが、こちらでは代表的なプリント方法をご紹介いたします。
◆捺染:染料を混ぜた糊を使って生地に模様を施す技法です。
色ごとに版が分かれており、1色ずつ染めていくことで柄を表現していきます。
例えば2色使う場合、版は2つ必要となります。
・手捺染:職人が型を置いた型枠に染料を流し、スキージングというヘラで染料を
染み込ませる方法です。
・オートスクリーン:機械が染めるので大量生産が可能です。
オートスクリーンの中にも種類があり、手捺染同様、版を用いたものや凹凸のある
ロール状の型で染めるローラープリントなどがあります。
◆インクジェットプリント:インクジェットプリンターで生地に直接プリントします。
捺染との大きな違いは、デジタルデータで処理をする為、型を取る必要がないこと
です。
余分なインク(染料)を使わないので環境にもやさしいです。
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