2020/12/28 絹糸の種類
野蚕糸の種類①
野蚕糸の中でも特に知られている種類をいくつかご紹介します。
◆天蚕糸(テンサンシ)
緑色の美しい『やままゆ』から取られます。天蚕糸は伸度が高く、独特の光沢があり、天蚕糸で織られた織物は、強度が強くしわになりにくく、繊維のダイヤモンドとも呼ばれています。野蚕糸の中でも生産性が低く、大変高価な糸です。主に和装やショールに利用されています。
◆柞蚕糸(サクサンシ)
柞蚕の繭から取られた淡褐色の糸でタッサーシルクと呼ばれています。光沢があり、ハリやシャリ感が強い糸です。野蚕糸の中でも流通量が多く安定しています。古くから繭紬として和装材に利用されていますが、今日では、ニットなど洋装材としても多く使われています。
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~同興商事株式会社~
2020/12/14 絹糸の種類
家蚕糸と野蚕糸の比較
先にも述べました通り、蚕の種類は大きく家蚕と野蚕に分類されます。家蚕の繭から作られた糸を『家蚕糸』、野蚕の繭から作られた糸を『野蚕糸』と呼びます。
◆家蚕糸の特徴
糸の太さ:2.8~3デニール ※一般的な太さです。種によって異なるものもあります。
伸縮性:低い
糸の特徴:細く光沢がある
繊維の断面:円に近い三角形で比較的均一
染色性:染色がしやすい
価格:安定している
◆野蚕糸の特徴
糸の太さ:5~6デニール
伸縮性:高い
糸の特徴:太くてシャリ感がある。
繊維の断面:台形~楕円形で均一ではない
染色性:ムラが出やすく染まりにくい。堅牢度も低い
価格:生産性が低く手間がかかるので製造コストが高い。
一般に流通している絹製品はほとんどが、扱いやすくて価格も安定している家蚕糸から作られています。しかし、野蚕糸はワイルドシルクとも呼ばれ、その希少さだけではなく、シルクの効能である保湿性や放出性、抗菌性にすぐれていると言われて、人気が高いです。
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~同興商事株式会社~